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スキーの物理学(7)

 木村公宣の本を見ていたらハーフカービングという記述に気づきました。分かったようで分からない言葉ですが、基礎スキーの方々は常にスキーを横滑りさせながらカービングができると信じておられるようです。残念ながら木村公宣が言うハーフカービングは、回転競技で回転の前半にのみ用いるもので、意識的に板をフラットに近づけて早く方向を転換するための技術です。回転の旗門がスキーのサイドカーブでは曲がり切れないようにセ...

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スキーの物理学(6)

 前回で感覚と物理運動の関係は一段落ですが、求心力という言葉が不正確だという指摘があり、付け加えます。カービング中に重心が板に向かって押し付けられる感覚が発生し、逆に雪面から押し返す力(雪面抗力)と釣り合っていなければ安定しません。遠心力は重心に作用すると考えて良いのですが、雪面抗力は板に作用する力ですから、この釣り合いを維持するために体幹と下肢の筋力を使うことになります。単純な剛体であれば考慮す...

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ボンビーな人のオリジナルスキー

 アルバイト暮らしに慣れてきた今シーズン。板を買う積もりはなかったのだが、糸魚川のシーサイドバレーがフェイスブックの話題になり、昨年は諦めた滑降大会に出てみたいと考えるようになった。大学を卒業してから一度も滑降に出ておらず、参加するとすれば最後の機会になりそう。考えたら板がない。動画から判断する限り本格的なセットだから、まさかR18とかR21で出る訳には行くまいと、中古品店を物色してサロモンの板を2...

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毛無(し)山の地名解

 フェイスブックでスキーを話題にしていたところ、原克彦さんから毛無山の語源がアイヌ語で「川沿いの林」と言う意味だと教えられました。ちょっと気になっていた地名なので調べてみると、萱野茂のアイヌ語辞典に「川沿いの林」という意味が載っておりました。アイヌ語地名は基本的に地形記述ですから、山に川沿いの林という名前を当てることは考え難く、何らかの隠喩あるいは暗示ではないかと思います。ただ萱野茂はkenasという...

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スキーの物理学(5)

  カービングスキーの物理学を書いてきたが、物理学である以上は単純明快なモデルに還元する必要があり、難しく言えば剛体の静止モデルだけで説明してきた。このため分かり難いという批判が出るのは覚悟の上だが、静止モデルでは遠心力を的確に表現できない。たとえば人形を用いた画像では遠心力を表現できないし、逆に運動モデルでは理解を得ることが難しくなる。 実際のスキーヤーに作用する力を考えると、理想的なカービング...

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スキーの物理学(4)

 低速技術から高速技術(カービング)に至る道はないと書いたが、教程には何と書かれているか知らない。おそらくエッジを立てればカービングになるといった解説だろうが、エッジを立てるとは何かが書かれているのだろうか?エッジは雪を切るための刃物だから、包丁とか鉋といった道具と同じ使い方をしなければ切れない。カービングは雪をエッジで切る技術と考えて良いから、エッヂを使って雪面に切り込むことだ。そうだとすれば切...

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スキーの物理学(3)

  ここまではスキーヤーが何もしないで良いという話で、僅かに数度だけ板を傾ければ済むという結論。実を言えば40年前の板でも、滑降では同じ原理を使っていた。著者自身も曲がるのは嫌いで、スキーに乗って騒ぐ子供が成長しただけだったから、低速での回転技術に専念する基礎スキーを好まなかった。何もしないで楽に斜面を滑り降りられるのに、わざわざ低速技術を学ぶ必要もないというのが本音だったように思う。低速技術はス...

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スキーの物理学(2)

  直滑降を続けていくとスキーの先端が浮き上がって不安定になるし、自由落下を続けているとスピードは加速するばかりで危険。といっても止められなくなるというだけで、他のスキーヤーか建物か木に衝突して止まる。これは何といっても痛いし怪我の元だから、何とか進路を曲げようとするのは人情。危険を察知!は自動運転だけではない。そこで「スキーが曲がる」とは何かを考えることになるが、いわゆる基礎スキーの概念では「先...

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スキーの物理学(1)

  基礎スキーの方々と話していると、言葉が通じない経験を繰り返してきた。スキー術を習ったことがないので、抜重とか加重とか先落としといった言葉が今でも理解できない。分かるのは横滑りくらいで、できるだけエッジの量を減らして横へ滑ることだろう。なぜ基礎スキーの言葉が理解できないかと考えたら、物理学の言葉ではなく心理的な表現だと気づいた。どうやらスキーの物理学そのものが確立していないようで、感覚を心理学的...

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やっとこさ

 10年越しの原稿が完成。片山龍峯の本を買ってからも七年以上経つと思う。日本語とアイヌ語の関係を言語学的に明らかにしようとした本だが、音韻変化の規則性という比較言語学の主峰だけでは十分ではなかった。精読すれば分かるが、音韻変化の規則性だけで説明がつかないと、意味論に踏み込んだ箇所がある。もう少し意味論的な解析を進めれば、今回の原稿を纏める必要もなかっただろう。原日本語あるいは縄文語の再構成に挑んだ...

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放し飼い

 半世紀前は親が皆忙しかったから、子供は原則的に放し飼い。勝手に遊んで疲れたら家に帰る。早く帰宅しても親は仕事中で、遊び相手などなってくれなかった。最近のように送り迎えして塾に通って部活するといった暮らしが、本当に子供のためになるかどうか、よく考えてみた方が良い。GPSで居場所を知られてしまうなど、親に依存する子供を増やすだけだろう。あるいはゲームに没頭している限り、大した危険はないと多寡を括ってい...

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秋の花を今頃

 フジバカマ。背景はブラックベリーだが、9月末の写真。今は冬枯れで大量の落葉に埋まっている。あまり乾燥が続くので、暖かい日には水撒きをする。あまり好ましくはないが、鉢物などは乾燥だけで瀕死の状態になる。地表に落葉が30cmほどあれば、水撒きをしても霜柱が長く伸びることはない。発酵熱は大した影響がなさそうだが、風が強くならない限り断熱効果は高い。多年草が根付いて毎年のように花を咲かせるのは、地表近くの...

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放し飼いと老婆心

 蓼科に縄文農園があって、放し飼いの卵を直売している。一個で30円くらいするが、とても美味しい。特徴は放し飼いらしい。まだ実見していないが、普通の飼料を与えていないのは食べても分かる。何もしないと良い結果が生まれると保証されている訳ではないが、色々と考え過ぎて手を入れるのを老婆心と言った。現在なら年寄りに怒られるところだが、子供に転ぶから走るなと繰り返すのは老婆心。歩くだけで良いのに走り回るのは、...

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感覚的直滑降クラブ(8)

 抜重とか加重とか荷重とか、何だか分からない言葉が教程に並ぶが、物理学的には体重以上の重量を板に加えることはできない。もちろん雪面から飛び上がれば抜重で落ちた時には加重されるが、そんな運動は体操競技の話だろう。ほんの少しだけ重心位置を変えれば、板は素直に反応して曲がりながら走って行く。人間は重心をズラさないように心がければ良い。ただし板が曲がり始めるまで少しだけ時間がかかるから、曲がり始めるのを一...

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感覚的直滑降クラブ(7)

 トップが少しだけ浮く感じが掴めれば、ほんの少しだけ足指で前を押さえるのも分かるはず。以前は思い切り靴のベロを圧せと教えていたが、現在の板は高性能なので「ちょっと踏む」とか「少し重心を前に」で十分。トップエッジが勝手に雪の間に割り込んで行きます。ただし初心者は斜度のあるバーンで試さないように。あくまでも緩斜面が長く続くバーンで感覚を掴むこと。ほとんど直滑降のスピードで曲がって行きます。...

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アイヌ語辞典

 具体的で良いのだが、アイヌ語の体系化という点では他書に譲る。まあ実用辞典でしょう。知里真志保がアイヌ語を喋れなかったのに較べれば、こちらの方が役に立つのは当然。正直なところ片山龍峯がもう少し体系化して欲しかった。...

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柿剝き

 市田などの産地で柿を手で剥いている農家はありません。電動の柿剥き機は針を刺す方式で40万円、吸着式だと100万円以上です。一個100円で出荷するとして、一万個剥いても百万円でしょう。柿剝きのできる時期は限られるので、朝方まで家中で剥いている農家もあります。我が家では自家用なのでハサミとピーラー。包丁で剥いていたこともありますが、やはりピーラーの方が速い。しかも平種無しのように四角い柿でも剥けます...

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感覚的直滑降クラブ(6)

 重心位置について一言追加。一般的には母指(足偏)球部に体重を感じるのが原則だが、これではトップエッジが掛かってしまうため、板の走りが制限された状態となる。岩谷くんも言っていたが紙一枚浮かせる方が走る。これは回転競技を念頭に置いた発言で、滑降では更にトップの振動を許す程度だから、ボール紙を挟んだくらいだろう。もちろん曲がる時は僅かに前へ体重を乗せて、トップエッジが食い込むのを待つ。日本の選手は多く...

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感覚的直滑降クラブ(6)

 本当に直滑降を楽しむには、靴のカンテを調整する必要もある。そうしないと板が雪面と平行にならず、どちらかのエッヂが食い込んだ状態となるから。ただし初心者はカンテを弄らない方が良い。なぜなら滑り方とカンテの調整がバラバラになって、却ってバランスを崩し易いから。深いクローチングを組むにはO脚に近く調整するが、高い姿勢の場合に極端なO脚は外エッジが効いてしまう。とりあえずゲレンデで滑り易いカンテのまま、で...

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感覚的直滑降クラブ(5)

 先走って曲がる話をしてしまったが、直滑降の基本は正しい位置に重心(だいたいは下腹部か腰)を置き続けること。沖縄空手の達人が立つだけで3年と話していたが、そんな感じでしょう。もちろん斜面が変われば最適の重心位置も変わって行くが、最初のうちは靴のベロに下腿の前面が押し付けられている状態を維持するように。ほとんどのスキーヤーは重心が後ろに残ったままで、下腿の後ろに圧迫を感じているはず。前のベロとの接触...

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感覚的直滑降クラブ(4)

 その昔は板の長さで安定性を確保していたから、165cmでも215cmを履いた。縦溝が3本ある滑降用。現在は板の安定性が強化されたので、長さは問題視されなくなった。とくにトーションによる変形がなくなったので、ほんの少し体重を移すとエッヂが雪に食い込んで走り出す。最近のゲレンデで競技を始めた人たちが手を振っているのは、トップエッヂを食い込ませるために体重を前にかけるため。もちろん手を振り出した方の板に乗...

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縄文語地名

 かなり研究した痕跡が濃厚。ただしアイヌ語による地名が検出されたというだけでは、十分ではないと考えられる。どうして関東以西にもアイヌ語地名があるのか、その点に関する議論が不足しているように思えてならない。本来なら縄文語の再構成に向かうはずの努力が、民族誌的な発見の記述に留まってしまったからだ。残念。...

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環境ビジネス

 NHKで環境ビジネスの特集を見た。巨大資本がこぞって環境保護に切り替えているといった内容で、例によって日本は遅れているとか、世界の孤児になるといった具合。何千億円も環境保護に注ぎ込むのが善と言ったコトバを発する連中のイカガワシサ!あるいは下品な下心が見え見え。20世紀の後半はケインズ経済学が一世風靡していたが、投資には経済を活性化するという乗数効果があると主張した。無駄にしか見えない公共投資が許さ...

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感覚的直滑降クラブ(3)

 直滑降は易しいと言う前に、10度くらいの緩斜面で良いから100mくらい試してみてください。もちろん止まれる範囲ですが、かなり難しいものですよ。10度で100mだとワックスが合っていても40キロは出ないと思いますが、暴れるスキー板を制御しようとすれば相当な努力が必要です。ほとんどのスキーヤーは30キロくらいで運転していますから、スピードを出すと恐怖に襲われて何もできなくなります。スキー学校では30m...

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感覚的直滑降クラブ(2)

 直滑降の究極はスピードで、転倒の危険と裏腹に得難い浮遊感を手にできる。ほぼ100キロから上になると雪面との接触感がなくなり、空中を漂っているように感じられる。ただ一般のスキーヤーは速そうに見えても60キロ程度しか出せないから、雪の束縛を免れることはできない。もちろん100キロに達するのは斜面と雪の状態によって難しく、とくに他のスキーヤーがいると衝突の危険性も極めて高い。当然ながら「暴走」あるいは...

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感覚的直滑降クラブ(1)

 半世紀以上滑ってきたが、他人から教えてもらった記憶がない。もともと正格が悪いためだが、教えてもらって上手くなったとは思えない。上達したければ上手いスキーヤーの動きを真似るというだけで過ごして来た。自己満足の世界だから何を言われても構わないが、日本のように一般のスキーヤーが教程本を読むのは異常だと思う。何よりスピードを楽しむことが、スキーの醍醐味というか中核。もちろんスピードを感じるのは自分の感覚...

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今年も

 忘れられた古い板で滑る。もちろん自分でエッヂを研いでワックスを塗って、学生時代からの習慣もあるが、高い道具を買ってチューンナップに出すのは好かない。遊びなのだから自分で手間を惜しまずに。もっとも道具が高過ぎるから、馬鹿馬鹿しくなってしまったこともある。新しい道具の方がタイムの改善に直結するだろうが、自分への挑戦とは違う気がする。一流選手ではないから命懸けでレースをする訳ではないし、怪我をしないよ...

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蔵印

 土蔵づくりの蔵印を集め始めて8年くらいにはなる。遠距離通勤の途上で気づいたのだが、関東地方では土蔵そのものが消滅する寸前。長野県でも減りつつあるが、それでも面白い蔵印が残っている。写真は黒丸だが、白丸もあれば鏝絵もある。原村の美術館で鏝絵の特集も見たが、やはり実物の迫力には及ばない。なぜ蔵印を付けるのか、今でも明確な理由は分からない。ただ現代の建物たとえばコンクリート製でも、蔵印を付けたいという...

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作況指数と雀おどし

 そろそろコメの確定収穫量が分かるころだが、小川祐希が作況指数の解説を書いていた。今年の気象条件からすれば全国の合計収穫量は相当に落ち込むと考えられるが、ほぼ平年並みの作況指数しか公表されていない。まあ統計数字を弄るのは役人の常套手段だが、現代のマスコミは大本営発表しか掲載しないから、あとになって大騒ぎすることになるだろう。水田稲作全体の作況を県別に表示するのが通例だが、すでにコメの生産量は東日本...

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直感の哲学?

 梅原猛の文章は嫌いだし、この本も決して面白くはない。というより思想としての纏まりがなく、各地を訪れた際の印象を寄せ集めたもの。アイヌを蝦夷と近縁の文化とするのには賛成だが、断片的な事実だけを寄せ集めても文化的な同一性を示したことにはなるまい。もっと問題なのは隙間だらけの論理を展開する著者が自らを思想家あるいは哲学者と見なしている点で、日本には哲学も思想も存在しないと表明しているように見える。直感...

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プロフィール

sanbokudoujin

Author:sanbokudoujin
群馬県出身、悪名高い国立大学医学部卒業。現代日本に失望して仙人暮らしを数十年。30年ぶりに競技スキーを再開。土漆器やスピーカーボックスの製作、茶室や秘密基地建設など森羅万象。東北北海道文学賞、歴史浪漫文学大賞。

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