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ワビ(侘)の語源

 村田珠光が始めたとされる侘茶だが、ワビあるいはワブの用例が万葉集まで遡ることを知る人は少ない。サビは「サビた」という用例から冷えきったという意味でも納得できるが、現代人にとってワブとは何か皆目見当もつくまい。珠光は僧侶だったが、父の代から大徳寺の一休宗純と親交があり、大徳寺でも参禅したと考えられる。大徳寺は現在も臨済禅の一中心だから、庭は枯山水という禅的な空間でしかない。ところが珠光の子息で侘茶...

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鑑定士?

 窯変天目をめぐって鑑定士の見識を疑うとか、中国のニセモノ作りが名乗り出たとか、なかなか面白い泥仕合になっている。何とか鑑定団といったテレビ番組は少年探偵団レベルのエンターテイメントだから大騒ぎするのもどうかと思うが、自分の見識あるいは好みに合えば値段など関係はないはず。利休が朝鮮の飯茶碗を見出したり、瓦屋の長次郎に国焼きを作らせたのは、単に「好み」あるいは「数寄」の問題だ。別に気に入らない他人に...

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数寄と好み

 茶道で数寄と言えば道具のこと。文字は誰が選んだか分からないが、珍奇な道具の数々といった意味だ。もちろんヤマトコトバのスキ(好き)を言い換えたもので、文字面を弄れば内容も曖昧になるといった話だろう。ただコノミというのは金銭的な価値を含まない嗜好だけを意味し、数寄は唐物や大銘物といった高価な品々を意味した。侘び茶と言い出した時点で、利休は金銭と本質的な価値(効用)を切り離さそうとしたが、彼に続いた茶...

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侘びと数寄

 利休は侘び茶の大成者というのが通り相場だが、侘び茶には善光やノ貫といった先導者というか達人がいた。一方の数寄(茶)は金持ちや権力者の茶であろう。本来無一物あるいは土器一椀で良いとする侘び茶と金で高価な道具を買い集める数寄は、どう考えても水と油だ。これを一致させようと考えれば、数寄を茶と言い換える後世の評論家的理解に達する。侘び茶は侘び数寄だと。利休が詫びと数寄の対立に気づかないはずもないから、こ...

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心茶会

 1987年の初版らしいが、内容的には古びていない。というより久松真一の懸念は更に深まったと考えられる。花嫁修業の一部といった認識に留まっている限り、どんな芸道も短期間で滅びて行く。家元制度が良くないと言ったところで、何の足しにもならない。禅哲学から茶道への道を示した功績は大とするが、表現の時代性を打ち消すほどの魅力とはなっていない。殺仏殺祖の玄旨が存在するなら、我々自身が久松真一を超えて行かなけ...

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プロフィール

sanbokudoujin

Author:sanbokudoujin
群馬県出身、悪名高い国立大学医学部卒業。現代日本に失望して仙人暮らしを数十年。30年ぶりに競技スキーを再開。土漆器やスピーカーボックスの製作、茶室や秘密基地建設など森羅万象。東北北海道文学賞、歴史浪漫文学大賞。

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